TOP >  055ファンタジー

グリーンマイル ◎映画

グリーンマイル


よい。

何にも見えなかったさっきから、
何か見えたような気がした。

その何か、ってのは書かないし、
書こうと思っても書けないのかも知れない。

前に進めない。

前がどこなのかわからない。

どこに向かっているのか、いや、どこに向かいたのかわからない。


アマゾンより

Amazon.co.jp
大恐慌の35年。ジョージア州の刑務所で看守を務めていたポール・エッジコムは、大男ながら暗がりを怖がる黒人死刑囚のコフィーに興味をもつ。あるときコフィーがポールに触れただけで、重度の尿路感染症を治してしまったからだ。コフィーの不思議な力に触れた看守たちは、なんとかコフィーを死刑から救おうとする。
トム・ハンクスが看守ポールを、大男コフィーをマイケル・クラーク・ダンカンが演じた感動作である。スティーブン・キングのベストセラーを、「ショーシャンクの空に」でもキングの小説に挑んだフランク・ダラボンが監督した。ポールの仲間に、好漢デヴィッド・モースとバリー・ペッパーが扮している。注目の若手俳優、サム・ロックウェルの悪役ぶりも強烈だ。3時間8分という長い作品となっている。(アルジオン北村)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
全米で1億ドルを突破し、日本でも興収65億円のロングラン・ヒットを記録した、トム・ハンクス主演の感動ドラマ。本編ディスクと、約80分の特典ディスクの2枚組。

私は三時間という時間があっという間に感じるほど見入ってしまいました。
お願いだから無罪のコーフィを死刑にしないで!と何度も思ったけど コーフィ自らが死刑を望むところがこの世の汚く惨忍なことの多さ、辛さからかと思うと、世の中これでいいのか?と考えさせられる作品。

ポールが108歳まで生き、デル(死刑囚)が飼っていたミスタージングルス(ねずみ)に毎日冷えたトーストを運んでいる健気さがなんとも切ないクライマックスでした。

原作を先に読みました。
6回に分けて発売されて徐々に全貌が明らかになる原作なので、どのように映画になるのか楽しみにしていたが、原作の「最後までわからない」というトリッキーなつくりを省いて、「奇跡」を全面に出したような感じでした。刑務所内での出来事はほとんど原作に忠実で、見事に映像で再現されていました。

中でも、とてつもない大男・コフィーをどうするのかと思っていましたが、マイケル・クラーク・ダンカンはイメージにピッタリの配役でした。脇を固める配役陣も違和感なく浮き上がらない演技で、原作との違いにありがちな当たりはずれがほとんどありませんでした。

唯一、大きく原作と違っていたシーンは、逆に場面の雰囲気を盛り上げ、良い物になっていたと思います。


いつも思うのだが、原作を読む前に映画を観るべきである。原作をあらかじめ読んでしまうと、自分の頭の中で主人公たちのイメージが明瞭に作られてしまう。この状態で映画を観て、万一そのイメージと異なっていた場合、あれ!ちょっとおかしいぞと戸惑ったまま映画が過ぎ去ってしまうからである。しかしこの作品は原作も斬新で面白かったが、映画も原作をうわまわる素晴らしいできである。それは映像の美しさと、それと音楽である。何度も観たいま、物語り冒頭のフレッド・アステアの歌うチーク・トゥ・チークの音楽が流れてきたとたんに、私は涙ボロボロになってしまう。単なるファンタジーではないところがこの作品の好さである。

1人の悪党警官が行った長い死刑場面が衝撃的だった。そんな場面があっても根が優しい警官達の語らいの場面、夫婦愛、ジョンの純粋さで、ココロが洗われるような映画だ。
ジョンはキリストさながら、みんなの罪を背負ってグリーンマイルを・・と取る人も多いかもしれない・・でも私の解釈はちょっと違う。彼は毎日、世界の嘆きが身体に響く人だった。それがどんなつらい事であるかは、感受性が鋭い人にしか判らない苦しみだろう。でも長寿の力を備えている・・自分で安らかに眠れないなら、人に殺して貰うしかないのだ。ジョンは苦しみの時を終えたかったのだ。その時が今しかないと思ったからこそ死刑囚の道を選んだのだ。主人公ポールの、映画での最後の言葉がそれを言い当てている。
生きている事は悲しい・・でも死を賞賛している訳ではない。死はやはり体験した事がない人間にとっては怖い物・・ただその死よりも怖いと思える現実が世界中にある。これ以上の悲しみを増やさない為に、死ななくてもよい人を殺さないように、君達の思いで世界を変えて行け!と画面はこちらに訴えてくる。


予告編のセリフ「私はこの映画で3度泣いてしまった」という言葉どおりに映画館でもあちこちから咽び泣く声が挙がっていた作品。

話の冒頭で1人の老人がテレビで放送されていたロマンス映画を観て、唐突に泣き出すのだ。
なぜ、老人はテレビを直視できなくなる程に泣かねばならなかったのか?
老人の「涙」に隠された過去の出来事とは何なのか?

全てはそこから始まるのだ。

無実の人間で、しかも大きな恩を受けた人間を「周囲は誤解のまま、本人たちのみ真実を知っている」という状況で処刑台へと送ってしまったために「大きな十字架」を背負わねばならなくなった1人の老人の回想を3時間に渡って描く。

真実を知らぬままでいれば、犠牲者の遺族たちが他の処刑囚にかけるような「憎しみ」とも「憤り」とも「哀れみ」とも言えるような感情を「一緒になって」囚人にかけられないことの苦しみ。真実を知っていながらも「誤解の視線」からコフィを守ってやれない看守たちの無力さから来る苦悩が「処刑執行」の声をためらって発することが出来ないポールの姿で頂点に達する。

現実感のある終盤だが、唯一コフィの持つ「癒しの力」がファンタジーの類。そこのギャップが多少気になるも総合的には良作である。


純粋に人を思う優しさを与えてくれる作品です。
私は,後半部分ほとんど号泣でした。
しかし,感動して泣いたのではなく,悲しくて泣いていました。
あまりにも可哀想なシーンが多いです。
見ているのが辛くなるほどです。
ただ,見終わった後は,見なければ良かったとは思わないはずです!
自分が他人の痛みを感じ取って涙を流すことは,大切なはず!

毎度のことですが、トム・ハンクスの素晴らしい名演が見られる感動作です。

 ポール(トム・ハンクス)が看守長を務める死刑囚専用の房“グリーン・マイル”に、ある日ジョン・コフィー(マイケル・クラーク・ダンカン)という大男が入所してくる。初めこそ、その大男の風貌や犯罪暦に警戒の色を強めるポール達だったが、あるときジョンの奇跡的な能力に気付いて・・・

 大まかに書けば以上のようなストーリーなのですが、この映画では良い意味で、主役のトム・ハンクスや奇跡を起こす男のマイケル・クラーク・ダンカンが中心人物として前に出てきません。むしろ、この映画はそのタイトル通り“グリーン・マイル(死刑囚専用の房)”こそが主役といって良いでしょう。犯した罪によって人生の最後のときを迎えようとしている囚人達、彼らと共に日々を過ごし、そのときが来れば彼らの死刑を執行する看守達、善良な看守もいれば囚人をいたぶり死刑にすることを悦びと感じるような看守もいる。最後まで悪人のまま死んでいく囚人もいれば、刑が執行されるときに己の過去を悔いる囚人もいる。誰が善で、誰が悪なのか?何が善で、何が悪なのか?法は正しいのか?法が裁くのは罪なのか、それとも人なのか?そして人間の本当の罪とは何か?
 最近、イラクでアメリカ軍の兵士による囚人たちへの暴行が問題となりましたが、この映画は当にその監獄というある種の極限的な状況を舞台として、そこにおける人間というものを、「映画」という表現手段を使って見事に表していると思います。

 涙が止まらないとか、声を上げて泣くとか、そういった類の感動作ではありません。静かにじんわりと、しかし強い力で心に直接響いてくるようなそんな感動作です。

大恐慌時代、1935年のアメリカ南部コールド・マウンテン刑務所で死刑囚舎房の看守主任を務めていたポール(トム・ハンクス)の回想として物語は描かれる。

グリーン・マイルとは処刑室へ送られる受刑者が、最後に歩む緑色のリノリウムの廊下のことで、生と死の分かれ道。この"マイル"に、ジョン・コーフィという黒人受刑者が送られて来る。不思議な癒しの力を持つ彼は、世の中の悪や苦しみを感じすぎ、苦しむが、神のごとく周囲に最期まで"救"と"罰";を施す。電気椅子など残酷なシーンもあるが、物語の骨子は"人間は誰もがそれぞれのグリーンマイル(死への道)がある"ということ。

充実した俳優陣に肩を並べるミスター・ジングルズ(ネズミ)の名演技は99%実物を使ったというから驚きだ。

水野晴郎ではないが、"やっぱり映画はいいですね"と思った。


泣きました…。この映画が「感動できる作品である」ということには賛成です。素晴らしい映画です。
でもわたしの涙は感動というよりは、人が人を裁くことへの「恐怖」、理不尽な世の中(映画の中の)への「憤り」「悔しさ」だったと思います。

死刑執行の場面はどれもリアルで、感じたことのなかった恐怖を感じました。映画(特にハリウッド映画)の中では簡単に人が死んでいきます。でも銃による大量殺人のシーンより、罵倒されながらも死の恐怖に耐える死刑囚の姿のほうがより悲しく、恐ろしく感じました。

これは法によって認められた“正当”な殺人なのです。一人の人間を、その命を「殺していい」と認められているのです。
もちろん、どれだけ本人が悔いていようが反省していようが罪は消えません。一番かわいそうなのは被害者であり、その遺族です。

死刑制度に「賛成」「反対」と言いたいわけではなくて、ただ「人が人を裁く」ことの恐ろしさ、難しさをこの映画を見て感じました。この映画は“死刑”を通して、「死」や「人間の驕り」について訴えているような気がします。
人によって感じ方は違うでしょうが、最後の老人とネズミのシーンを見て強くそう感じました。

目をそむけてしまうようなシーンもありますが、ユーモラスで笑えるシーンも結構あります。見て損はないと思います。とにかく見てください!

関連エントリー

グインサーガの謎 アウラ ランドック 栗本薫 訃報の日に   栗本薫さん死去。グインサーガは未完。   グリーンマイル ◎映画   グイン・サーガアニメ化。122巻が出た。   ナルニア国物語を読んでみた。俺には無理だった。   ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛